『リライト』 法条遥/ハヤカワ文庫

  • 2015.02.16 Monday
  • 16:43
2002年の夏、美雪は1992年からやってくる中学2年の自分のために、携帯電話を用意してベランダに置いていた。その携帯電話が、1992年の‘彼’を救うことになる。彼---保彦は300年後の未来からやってきた少年、そして未来に帰った、ひと夏の淡い恋の思い出の筈だった。のだが、携帯電話はベランダから消えてなくならない。では、1992年の彼はどうなったのだろう? 自分の記憶と現在の違いに不安にかられるのだが…。

yofuu.くんが出張の移動中に読むために駅で購入したもの。
本屋さんのカバーがついてて、表紙も見てなければ、裏表紙のあらすじも読まずに読み始めました。

だからね、爽やかSFジュブナイル、だと思って読んでたんですよ、はい。

なのに、あれ、何か怨念もってそうなキャラがいる…
え?殺人事件? SFミステリなの?これ…
え? ホラー? え? え? って読んでって、
は!? でした。
詳しく書くとネタバレなのだけど、解説にも裏表紙にもあるように
理不尽SF です。

全く、爽やかSFジュブナイルではありません(^^;

静岡出身の作家さんだそうで、舞台も静岡。
そういう意味で親近感があり。

四部作の最初らしいけど、これ、全部読んだとして
救いがあるように思えないんで、他のは読むかどうか…。


ちょっと、新井素子の『もいちどあなたにあいたいな』を彷彿。


続きネタバレ。白字で伏せてます。

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『旅屋おかえり』 原田マハ/集英社文庫

  • 2015.01.06 Tuesday
  • 19:31
yofuu.くんが出張で移動中に読むために買ったもの、多分。
私が読もうとしてる本のところにいつまでも重ねられてるんで、
読めってことなのかーと思い、片づけてもらうために読書(笑)

元売れないアイドルで、30過ぎた今も売れないタレントの‘おかえり’こと丘えりかは、自分のミスで、唯一の仕事である旅番組を打ち切りにされてしまう。タレントが自分しかいない弱小プロダクションも存続の危機。ひょんなことから代わりに旅に行って欲しいという依頼を受けることから、旅屋という職業を思いつき…。

この作者は名前は知ってるけど、私が読むジャンルの方じゃないので、
こんなことでもなかったら手に取らなかっただろうと思う。

旅代行の話は主に2編だけで、それぞれ桜ともみじがテーマ。
最初の桜の話の方が好き。
後半のは、ちょっとベタな話すぎるかなぁ<前半もまぁベタだけど

ちょっと泣けるハートフルストーリーかしら。

やっぱり私が読むジャンルじゃないですね(^^;


私は、多分、旅があんまり好きじゃないのかも知れないと思う。

綺麗な景色を実際に見たいとか、ここに行ってみたい、とう感情はあるんだけど
旅行に行くと、正直どこかで『早く帰りたいなー』と思ってるタイプだった。

猫と暮らすようになって、旅行とかもう全然実質的に無理になって、
今は‘行けない’というより、‘行きたい’という感情が全然わかなくなった。

知らない人と会うの苦手だし喋るの苦手だし、不測の事態を楽しめないし、
決定的に雨女だし。
おかえりさんと共感できないんだよね。

そして、‘代わりに行って欲しい’とも、思わないタイプで(^^;

話はつまらなくはないですよ、はい。
ちょっと泣けたしね。
でも、旅行好きな人向けかなぁと思う。

再読 『夏のレプリカ』 森博嗣/講談社文庫

  • 2014.11.12 Wednesday
  • 19:48
秋さんと本20141112

萌絵の親友でT大大学院生の簑沢杜萌(みのさわ ともえ)は、那古野で萌絵と再会。その後、二年ぶりに帰省した実家で金銭目的の誘拐事件に遭う。両親と姉が別の場所へ拉致されていて、杜萌のいる自宅にも仲間の男が現われる。家族に怪我はなく犯人は逃走するが、犯人の中の二人が殺されていて、盲目の兄・素生が消えてしまっていた。萌絵は大学院の試験と、奇術師の殺人事件への謎に手一杯で…。


再読。

誕生日に読書。なんて素敵なんでしょう。

ええ、誕生日ですよ、今日、うふふ。


『幻惑の死と使途』と同時進行であった杜萌の事件。
こちらは偶数章で構成されている。

初めて読んだ時に思ったのは「ずるい!」だった(笑)
でも再読すれば、伏線はあるし、怪しいところはいっぱいあるんだ。
再読する面白さがある作品だと思う。
何気にからみあってるあっちとこっちの人間関係も面白い。

このシリーズを最初に読んだ時に、萌絵ちゃんを本当に好きになったのは
この作品からだったと確信した。
杜萌のおかげ、とも云える。


今回再読して印象に残ったのはこれ。

『何かを嫌いだ、と主張することは簡単で、気持ちが良い。』
『若者は皆、好きなものを求めるのと同じだけのエネルギィを使って、嫌いなものを一所懸命探している。そうすることで、自分が明確になると信じている。』


ネットでこういう人、多いよね。
若者に限らず、だけど。

シリーズずっと、森先生本人イラストらしい しおり がついてるんだけど
この夏のレプリカのしおりに書かれてる言葉が、四季シリーズの言葉だと
今回初めて気づいたわ。
でも色の順番が違うね。

再読 『幻惑の死と使途』 森博嗣/講談社文庫

  • 2014.11.11 Tuesday
  • 20:33
春風さんと本20141111

萌絵は高校からの親友・杜萌(ともえ)と久しぶりに再会し、以前から犀川を誘っていたマジックショーへ。犀川を杜萌に紹介しようと思っていたのに犀川は来ず、代わりに浜中が来てご機嫌ななめだった。そのマジックショーで、衆人環視の中、脱出の天才奇術師・有里匠幻が殺害される。犯人不明のまま葬儀が行われるが、出棺の際の霊柩車の中からも彼の遺体が消えてしまう。

再読なのに、すっかり忘れてタイトルと中身が結びつかなかったんだけど
読み始めたら、ああ、マジシャンの話だと思いだした。
けど、犯人は正確には覚えてなかった(^^;

どうも真賀田四季以外のことは、個々の話の犯人は
結構忘れてるな、私…大丈夫かな、記憶(-_-;)
記憶は全部は思い出せないものだと犀川先生も云ってたし
ま、まあ、その分、新鮮な気持ちで読めるしねっ<開き直り

少し静岡が出てくる、ふふふ。

この作品は奇数章のみで、次の『夏のレプリカ』が偶数章。
同時期に起きた事件だからそういう趣向になってる。
1章ごとに交替して読む手もあるかなぁとも思うけど、それはそれで面倒かと(^^;
普通にこっちだけで読んだ。

書かれたのが1997年で、まだネットしてる人は
そんなに一般的じゃなかった頃だと思う。
私がネットはじめたのが1998年だった…電話代が恐ろしかった時代(;´Д`)
23時以降になるとネットが凄い混み出して重かったなぁ(笑)

萌絵ちゃん達のセリフで、
「だんだん自分の日記とか、独り言みたいなことまで全部公開されて 〜(中略)〜
でも、それはそれで、価値はないんだって初めから割り切れば、面白いんじゃないかしら」
って、現在ってそんな状態だよなぁ…と。

クライマックスあたりに、少し黒猫が出てくる。
んだけど、全然覚えてなかったわ、これ。
猫本にはちょっと無理かなぁ。

次の『夏のレプリカ』が結構好きなので、楽しみ。
<ちょっとずるいなぁって感じもする作品なんだけど

再読 『まどろみ消去』 森博嗣/講談社文庫

  • 2014.11.10 Monday
  • 17:45
冬さんと本20141110

再読。

短編集です。

11編中、S&Mシリーズのキャラが出てくるのは、真ん中あたりの2編のみ。

初めて読んだ時は、『あー、森博嗣ってほんとはこっち系な人なのか』
みたいなことを思った気がする。
シリーズの方は、一般の読者にも読みやすく判りやすく書いてあるけど
本当はこういう方向の作風な人なんだなぁ、って。

わりともやもやっとしてしまうのが多いので、
S&Mシリーズキャラが出てくるの以外は再読しないでおこうかとも思ったけど
一応全部読んだ。

S&Mシリーズキャラが出てくる『誰もいなくなった』を除くと
好きなのは『真夜中の悲鳴』。

再読 『封印再度』 森博嗣/講談社文庫

  • 2014.11.07 Friday
  • 16:32
秋さんと20141107

萌絵は、仕事で那古野にきた儀同世津子から、仏画師・香山家に鍵の入った壺とその鍵で開ける箱があると聞く。陶器の壺からは鍵は見えるが取り出せなかったため50年ほど謎のまま。50年前に開け閉めされたというその時、持ち主の香山風采は亡くなっている。密室だったため自殺とされているが死ぬために使用された凶器は見つからないままだった。その密室内に壺と箱があったのだという。萌絵はどうしてもそれが気になり、香山家を訪ねる…。

これは今、再読しても好きだなぁ。
タイトル、英題、内容ともに秀逸。

最初に読んだ時は、萌絵が腹立たしくて、もーこの子うざいっ!って思ってたっけ。
ほんと「滝に行きなさい」だわ(笑)

初読のとき、萌絵ちゃんがうざくなくなったのは、もう少し後の
『夏のレプリカ』『今はもうない』あたりからだったように思う。

旧家に伝わるからくりのようなものと密室事件て、
文字だけだと金田一耕助かって感じになるけど、
読んでみてそういう感じはない。
そういう雰囲気のって好きなんだけど、S&Mシリーズでは
重苦しい雰囲気にはならないね。

続きはネタバレあり。
<白字
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再読 『詩的私的ジャック』 森博嗣/講談社文庫

  • 2014.11.06 Thursday
  • 11:56
春風さんと本20141106

女子大生が連続して殺される事件が起きる。いずれも大学の施設内で下着姿。腹には死後つけられた文字とみられる傷。二人の共通点は、犀川や萌絵のいるN大の学生でロック歌手・結城稔のファンだった、ということが判る。彼の歌『詩的私的ジャック』の歌詞と事件が似通っていることもあり、彼に疑いの目が向くのだが…。

再読で、印象変わるかなぁと思ったけど。
やっぱりこれ、あんまり好きじゃない。

シリアルキラーっぽいのは好きな筈なんだけど。
<ええ、話として、ですよ

視覚的に、薄暗い白くもやがかかった空間が頭に浮かぶ。
タバコ率が高いからか?
ロックなせいかもしれないけど、全体的になんか灯りが足りない。
部屋が暗いの、嫌いなんだよね。
タバコで部屋が煙ってるのも嫌い。

話は嫌いじゃない筈なのに、詩的私的ジャックを好きになれないのは
こういうイメージのせいが高い気がする。

現実には殺人が起きたら、どうして?何で?って動機は気になるけど
物語の中では、森博嗣作品を読んでると、動機は些末なことに感じてくる。

再読して、思わずしおりを挟んだ、犀川先生の講義での言葉。
【女性が社会に出て仕事をすること】について学生から聞かれたときの返答。

「どうとも思わないね」
「そもそも、男女平等と職業とは無関係だ。つまり、男と対等になるために、仕事をするなんてナンセンスだと思う。それでは、仕事をしているものが偉いという、馬鹿な男が考えた言い訳を認めることになる。いいかい。仕事をしていても、遊んでいても、人間は平等だ。問題をすり替えてはいけない」


前に、犀川先生が、一番下品なことわざはなんだと思う?って聞き、
『働かざるもの食うべからず』って萌絵ちゃんが答えるのがあって。
ああ、そういう意味かって。

前に読んだ時は、この辺、読み流してたんだろうなぁ。

あと、国枝先生がやっぱ格好いい。惚れそう(笑)


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