『黒猫・黄金虫』エドガー・ポー;佐々木直次郎訳/新潮文庫

  • 2004.04.10 Saturday
  • 23:09
 ポーの短編集です。タイトルの『黒猫』『黄金虫』の他、『アッシャー家の崩壊』『ウィリアム・ウィルスン』『メールストロムの施渦』と五編入ってます。

 『黒猫』は、猫モノ集の本で読んでたので既読だったんだけど、他のは初。初、と云うか、そもそも‘黒猫’以外のエドガー・A・ポーのは読んだことなかった。
読んでみて・・・凄く私には読み辛かった(-_-;) ‘―――’と‘―――’で囲った(?)文章が凄く多くて、どっちが本文で、どっちが‘あるいは’という感じで付け加えたものか判んなくなるくらい多い。内容も一人称ばっかりなんで、‘私’や私に向かって話す人の記述ばかりだったりすると、その人が変だと文章も勿論変で、それがわざとそうしてる手法なのか、ポーが書くのがみんなそうなのか判らないけど、みんな歪んだ変な世界観みたいなものがある感じ。

 でもその中で『黒猫』は唯一普通に読める。
 他のはどれも私には‘面白い’と感じるものではなかったです。理解できない私がお莫迦さんなんだろう(T_T)

 小説そのものより、解説や後ろについてた、ポーの年譜の方がよっぽど面白かった。‘面白い’って云い方は失礼かもしれないけど(汗)
ポーと云えば、江戸川乱歩の元になった名前の人という印象で、それ以上でも以下でもなく、私の中では‘黒猫’の人って程度の認識。なのに、その、‘エドガー・アラン・ポー’という名前を、本人は、実は殆ど使ってなかったそうで。そもそも、幼くして父が失踪し母を亡くし、養子にもらわれた先の姓が‘アラン’だったので、それが加わったのだけど、本人は‘エドガー・ポー’か、‘エドガー・A・ポー’と名乗っていたと。へぇ〜。
しかも自分が20歳の時に、7歳の少女に目をつけ、彼女が13歳8カ月の時に結婚してる(^^;) 1800年代前半のことなので、当時としては珍しくないかもだけど、自分が27歳だよー。その妻となったヴァージニアは、貧困で猫を抱いて暖をとりながら24歳で亡くなる。その3年弱後に、ポー自身も泥酔して倒れているのを病院に運ばれたが助からなかったと。

 これを読んで、こういう人がああいう小説を書くんだなぁと何だか変に納得。でも、『モルグ街の殺人事件』を読んでみたいと思ってたけど、同じような調子で書かれてたら読みづらそうだなぁ・・・(^^;)

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    「私」と妻は様々な動物を飼いましたが、 その中に美しく利口な黒猫がいました。 しかし酒乱の「私」は酔って黒猫の片目をペンナイフで抉り取りました。 更に数日後、猫の首に縄をかけ庭の木に吊るしてしまいます。 その晩、火事が起きますが、焼け残った壁に黒猫の姿
    • ryotaroの文学散歩
    • 2008/05/31 10:10 PM
    [:読書:] 黒猫・黄金虫 「黒猫」「アッシャー家の崩壊」「ウィリアム・ウィルスン」「メールストロムの旋渦」「黄金虫」の短編五編。 ミステリなのかホラーなのか分類に悩む。 「黄金虫」には裏表紙で‘怪奇的推理小説’と書かれてるし、どっちだ。 ‘私’の
    • Mie'S Book Room
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