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    『ハッピー・バースディ』 新井素子/角川文庫

    • 2005.10.21 Friday
    • 12:23
    オンライン書店ビーケーワン:ハッピー・バースディ
    ハッピー・バースディ
    新井 素子〔著〕

    幸せな結婚、夫に勧められて応募した小説が新人賞受賞してベストセラー、幸せな時間を過ごしている、主婦‘あきら’。
    田舎で神童と育ったのに、大学受験に失敗し東京で浪人生活をしている‘裕司’。
    ある日‘あきら’に届く、あきらにとっては呪いにも思える言葉「いいきになるなよ」。それは些細なことからあきらに憎しみを転嫁させた裕司の仕業だった。そしてあきらは壊れていく・・・。


    二分割幽霊綺譚』の主人公の外見で、『おしまいの日』の主人公の性格をした
    <どちらも新井素子作品
    今回の主人公、‘あきら’または梧藤茗(ペンネーム)。
    身長178センチのスレンダーなモデル体型の主人公が、ここまで夫に依存している
    という設定が何か凄い。
    まぁ世の中には、ちょっと待てよ、って人がピンクハ○ス着てたりもするし
    外見と性格は関係ないのかもしれないが。
    新井素子作品には「誰か(何か?)に病的に依存している」人が結構でてくる。
    この話は、もう一つの『おしまいの日』なのでは、とも思える。

    『おしまいの日』を読んだときにも感じたことだけど、何が普通で何が異常なのか
    その判断の基準は何なのか判らなくなる。
    壊れているとされる‘あきら’。でも人間として酷いのは、私から見れば
    どう考えても裕司の方だ。読後はその気持ちが増す。
    そう思う私は壊れているんでしょうか。

    あきらがおかしいとされるなら、ブログを書いてる人口がどれだけいるか
    知らないけれど、その人たちも文章を書くことに淫しているとも云えると思う。
    私も多分、あきらと同じ人種の一人。

    本としては、私は面白かった。というか読み始めたら読まずにいられなくなった。
    でも読後楽しくなれる本ではないです。
    ネタバレ↓
    素子さんもあとがきに書いてますが、まだナンバーディスプレイが一般的でなく
    着信拒否設定なんかもできなかった頃に書かれたもの。
    でも不思議とそんなことを気にしないで一気に読んだ。
    ほんとに思いつかなかった。

    ‘自分に嫌がらせをする悪意を持った誰かがいる’
    そのことが、どれだけの精神的苦痛か。
    回数じゃない。
    一度でもあれば、それが心の中に小さな鉛になって蓄積される。

    そんな程度何ともないって人もいるだろう。
    でもあきらには駄目だったし、私も多分駄目だろう。蓄積される一方。

    そして、それを大したことに感じないのが裕司。
    最後まで、感じていない。それが許せない。
    手紙や悪戯電話が大したことだと思ってない。
    ほんの少しそれが自分の彼女だったら嫌だと思った程度。
    あんたのしたことが原因で、この世で一番大切な人の最期に会えなかったのよ?

    でも、イマドキの人はそうなんだ、という諦め感。
    自分や、自分の大事な人なら嫌だけど、他の人ならどうでもいい?
    多少の誹謗中傷をよくある事だと納得しなくちゃいけない世の中って何?
    裕司が普通とされる世の中なら、世の中の方がおかしい。

    そう思う私は、梧藤茗の狂気におかされてるんでしょうか。

    梧藤茗がやっていることは、多かれ少なかれ、多分みんなやっていることだろう。
    例え文章にしていなくても・・・。

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    • 12:23
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      コメント
      >mariさん
      こんにちは!

      タイトルの意味は、読み終わるまでつながりませんでした。
      読み終わってみて、‘ああ、だからか’と。
      分類としてはホラーです。
      普通に角川文庫で出されてるけど、角川ホラー文庫の方でもアリかも。

      この主人公の主婦も、本人は悪くないのに嫌がらせを受けるので
      どんなきっかけで何が起こるか判らないっていう怖さの本でした。
      本のタイトルからこの内容は想像できませんが、誕生日がキーワードになるのかな?
      悪戯、やるのもされるのも恐いです…
      今、マナーの悪い人が多いし、どのスイッチでキレルかわからないし…
      住み難い世の中になりつつある事は確かですね。
      • mari
      • 2005/10/22 2:58 AM
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       asin:404160012X  「ハッピー・バースディ」新井素子(新刊)を読む。 非SF。”間奏曲”と”ENDING あきら”の章が面白かった。 ありきたり展開は良いとして、新井素子って こんなに”〜なの、わかってよ”文体だっけ。この作品のテーマに合わせて故意に その文体を選
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